取引スキーム

スワップ(CDS)

スワップ(CDS)

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)

日本証券クリアリング機構では、マークイット・グループ・リミテッド社(以下「マークイット社」)と協力し、Markit iTraxx Japanインデックスに関するデータを本ウェブサイトに日々掲載しています。
この取組みは、当社がマークイット社と協働し、一部の機関投資家等の間で相対で取引されているCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)やクレジットインデックス取引について、より多くの方々にも可能な限り分かり易く解説することにより、これらの取引に対する市場利用者の方々の理解を深めるための一助となることを目的としています。
また、CDSやクレジットインデックス取引について、別途解説セクションを設けており、CDSに関する一般的な情報提供やCDS取引決済の標準化への取組みなどを通じてCDS取引市場の透明性確保に努めてまいります。

Markit iTraxx Japan 本日のスプレッド(2022/06/10)

インデックス名称 REDコード 期間 スプレッド(bps)
Markit iTraxx Japan シリーズ37 2I668HCI3 5年 71.65

Markit iTraxx Japanの表記について

スプレッド表記

Markit iTraxx Japanは、投資適格を有する日本国内企業のCDS取引を指標化した、クレジット市場における代表的インデックスです。CDSやクレジットインデックス取引においては、市場参加者は主に「スプレッド」を用いて価格状況を判断します。「スプレッド」とは、対象企業の信用リスクに対するプロテクションを購入するために必要な対価(いわば対象企業に対する「保証料」)であり、通常ベーシス・ポイント(bps)で表記されます(1bpsは0.01%であり、100bpsが1%となります)。対象企業やインデックス構成銘柄の信用リスクが高いほど、「スプレッド」は大きくなります。

Markit REDコード

マークイット社が提供するREDコードは、Reference Entity Databaseの略称で、CDS取引において対象となる企業や国(参照組織)、またクレジットインデックスの各シリーズに付与されている識別コードを指し、CDS及びクレジットインデックス取引の電子決済及び照合等に使用されます。また、REDデータベース内において参照債務(債券、ローン等)の識別コードも提供しており、これにより参照組織と債務との法的関係を確認することも可能です。

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)

CDS取引とは

クレジットインデックスの取引手法は、クーポンや満期などの条件があらかじめ定められている社債の取引と類似しています。クレジットインデックスの場合、個別のCDSと同様にリスクの外し手(プロテクションの買い手)がリスクの取り手(プロテクションの売り手)に対して、固定クーポンを四半期毎に支払います。固定クーポンはインデックスの各シリーズの作成時に決定(例:iTraxx Japan シリーズ30の固定クーポンは100bps)され、シリーズが満期を迎えるまで変更はありません。また、取引を開始する際、インデックス価格(取引時点のスプレッドや固定クーポン、取引日からシリーズ終了までの期間等を考慮して計算される100%を額面とした価格)をもとに売り手と買い手の間で支払いが発生します(詳しくは下記の取引例を参照)。取引参加者は、ベンダーの計算エンジン等を利用してインデックス価格の算出を行っています。マークイット社の計算エンジンは無料で提供されており、以下のリンクから入手可能です。

インデックスの取引例

  1. インデックス開始日:2010年9月21日 (2010年9月20日は祝日のため翌日21日が開始日) 額面100%、固定クーポン100bpsのクレジットインデックス(5年物)が開始。
  2. 取引日:2010年11月30日プロテクションの買い手Aがプロテクション売り手Bより、想定元本1億円のインデックスのプロテクションを購入。取引時点のインデックスのスプレッドは110bps。
  3. 取引決済日:2010年12月3日(=取引日+3営業日)
  4. 固定クーポン支払日:2010年12月20日プロテクションの買い手Aはプロテクションの売り手Bに対して固定クーポンの支払。
  5. 取引終結日:2011年3月14日プロテクションの買い手Aは、スプレッドが130bpsまで上昇した3月14日、反対売買を行うことで取引を終結。
  6. 取引決済日:2011年3月17日(=取引終結日+3営業日)

1~3:取引開始:「アップフロント」及び「経過利子」の支払い

  • アップフロント=想定元本*(インデックス開始日のインデックス価格(額面100%)-取引時点のインデックス価格(99.52%))/100= 1億円* (100-99.52)/100 = 480,000円
  • インデックス価格が額面100%以上となる場合(固定クーポンが取引時点のスプレッドより大きい)、差額分をプロテクションの売り手Bがプロテクションの買い手Aに支払います。今回のケースでは、インデックス価格が額面100%未満となる(固定クーポンが取引時点のスプレッドより小さい)ため、差額分をプロテクションの買い手Aがプロテクションの売り手Bに支払います。
  • 経過利子= 日数(前回利払日(今回はインデックス開始日)から取引日まで(70日))/360*想定元本*固定クーポン= 70/360*1億円*0.01 = 194,444円 プロテクションの買い手はインデックス開始日から取引日まで(70日分)の経過利子をプロテクションの売り手Bより受け取ります。
  • 経過利子を算出する方法は欧米で主流の360日ベースとなっています。

4:四半期毎の固定クーポンの支払い

  • 固定クーポン=想定元本*固定クーポン100bps*90/360=1億円* 0.01*90/360= 250,000円
  • (支払日までの実日数。例では90日)/360 分のクーポンを定期的に(四半期毎)支払います。
  • 3月20日、6月20日、9月20日、12月20日が固定クーポンの支払日となります。休日の場合は、翌営業日となります。

5~6:取引の終結

  • 反対売買による差額分=1億円*(100-98.63)/100 =1,370,000円
  • 経過利子=1億円*0.01*84/360 = 233,333円
スワップ(CDS) スワップ(CDS) スワップ(CDS)
日付 イベント プロテクション買い手A
キャッシュインフロー(+)
プロテクション買い手A
キャッシュアウトフロー(-)
プロテクション買い手A
ネットキャッシュフロー
9月21日 インデックスのロール日,固定クーポン:100bps - - -
11月30日 プロテクション買い手が110bps,1億円のプロテクションを購入 - --
12月3日 11月30日付けの取引決済 経過利子
194,444円
アップフロント
480,000円
-285,556円
12月20日 四半期毎のクーポン支払い - クーポン支払
250,000円
-250,000円
3月14日 プロテクション買い手が130bpsで反対売買を行う - - -
3月17日 3月14日付けの取引決済 反対売買による差額分
1,370,000円
経過利子
233,333円
1,136,667円
キャッシュフロー合計 1,564,444円 963,333円 601,111円

クレジット・イベントが発生した際の取引

免責事項等のご注意

当サイトのクレジットインデックスのデータはマークイット・グループ・リミテッド社から情報提供を受けています。当社および情報提供元(マークイットグループ日本株式会社を含む。以下同じ。)は、情報の正確性、完全性、有効性及び即時性又は適時性などについて細心の注意を払っておりますが、これら一切の事項を保証するものではありません。
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